桜に抱かれる

アルタイルへの手紙🎐
桜のタッパー

桜を拾う

*以下、ずっしりする内容が入っています。
静かな場所でお読みいただければ嬉しいです。

今年は、よく朝に桜を拾いに行きます。
塩漬けを試みていて、
朝、タッパーにいっぱい拾った桜を
よく水で洗い、少し水を切って拭いて、
とりあえず、塩につけてあります。
本格的にはどうも
もう少し酢を入れたりする様子。

3年前、知り合いに
「桜の塩漬けを作りたいんだけど
どうしたらいいか知ってる?」
と聞かれた時は、全く答えられなかったし
拾ってはみたものの、
ジップロックの中でくしゃくしゃになってしまっていた桜たち。

桜の塩漬け

塩漬けにする

ググるという発想も、
楽しいから拾うという発想もなくて、
どうやったら、毎日の中でこういう素敵で繊細なことを作り出す余白を作り出せるか
それが私にとって
どんな意味を持つのかもわからなくて
さっぱりできない自分に
さらにがっかりしていたんだった。

今は、ちゃんとググって、無理をしないで
楽しい分だけ拾ってきて、
桜にもちゃんと「分けてね」って頼めて、
帰ってからも、
仕事をやりすぎないように分配できて、
今の冷蔵庫は、2、3日仕事が遅れても、
食材をちゃんと保ってくれる。

桜クッキー

桜クッキー

この間、22年もかけて、
やっと統合したと思っていた
自分の悲しみや痛みを引き受けている人格が
また解離していることを
メンターに教えてもらった。

ご自身でも、恐ろしく厳しい体験を
乗り越えてきた彼女の言葉や所作は
私が知っているどの医師やセラピストよりも
優しくて的確で
こんな日本の訳のわからない小娘に、
しかも、こんなに傷ついて、自暴自棄になっている私に、
こんなに優しくできるなんてなんてすごいんだろうと思った。

そして、そういうもう一人の
痛くて痛くて悲しい自分を迎えに行くために
そのための道のりで、これまでみたいに
毎日を誰かのために犠牲にしないために、
ただただ綺麗だなぁと思いながら桜を拾いながら、
塩漬けにしながら、静かに、自分を抱きしめる。

夜、番茶を淹れて、その中に
3日くらい経った、塩漬けの花を散らしてみる。
ふわっと花の香りが漂う。

なんて、いい時間だろうと思う。

仙台の桜

お風呂の中で、
自分の中のちいさい人たちを抱きしめながら、
このちいさなちいさな日々の努力が
いつか、私たちを
光に満ち満ちた場所に導いてくれるように
願って、祈って、目を閉じる。

それを見守るしらすちゃんと庭と家の気配たち。
確かに、私は親しい関係は持てないけれど
今は、ひとりではなくたくさんのものに見守られ、囲まれている。

生まれてからこのかた、
一度も虐待が止まったことのないこの人生でも
こんなふうに桜に抱かれる時間が来る。
それは、奇跡みたいなものじゃないかなと思う。

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